2017年7月21日、グェン・クオック・クオン大使は日本の重要な工業地の一つでかつ首都圏の台所として知られている千葉県を訪問した。

県庁では、森田知事から今後ともベトナム地方との交流を深め、投資・貿易や農業、教育、観光、労働者の派遣等の分野において協力を促進していきたく、また引き続き県内に在住しているベトナム人コミュニテイのサポートをしていく旨が述べられた。会談の中で、千葉県でベトナム籍のレー・テイ・ニャット・リンちゃんが殺害された事件にもふれ、千葉県行政及び県民を代表し、お悔やみと見舞いの言葉を述べた。

グェン・クオック・クオン大使は千葉県が海外へと繋ぐ玄関口の一つとして、そのメリットと役割、そして国際協力を促進させたい知事の決意を高く評価し、今後ともサポートしていくことを約束した。また、近い将来、知事が企業団とともにベトナムを訪問してくれるようご招待し、森田知事は承諾した。

千葉県において、農事組合法人和郷園の会社ザファームが展開している野菜のクリーン栽培やエコツーリズムのモデルを視察した。同日、千葉科学大学をも訪れ、同大学で学んでいるベトナム人留学生達と交流した。木曽学長からこれまで40年近く、外交官として多くの国々との友好協力関係の深化に努めてきた功績を称え、クオン大使に名誉博士が贈られた。

千葉県は東京都に隣接し、人口約622万人、GDP(2015年)が全国6位の1900億ドル。農業、工業、サービス業がともに発展した地域として知られ、また、成田国際空港、東京デイズニ―ランドなどで観光客にも有名である。