130日から22日まで、ヴー・ホン・ナム大使が東南アジアへのゲートウェーとされている九州を訪れ、福岡県と長崎県を訪問した。

福岡県では、小川浩知事、井上順吾県議会議長、福岡ベトナム友好議員連盟松本寛会長と意見交換した。また九州経済連合、九州ベトナム友好協会、福岡に住むベトナム人コミュニテイ―の代表者やベトナムの若者たちとも交流した。

 

ナム大使と小川知事

ナム大使と井上議長

 

小川知事は今後とも投資、貿易、環境、農業および若者の交流等あらゆる分野においてベトナムとの交流、特にハノイ市との交流を促進させたいと述べた。現在、ハノイ市と親密に連携し、友好提携10周年を記念した20183月の際に締結した農業分野に関する覚書の展開に努めている。

井上議長および松本会長から県議会の方も福岡県とベトナムとの協力関係を強化する方針を支持している旨を伝えた。

ナム大使は福岡の発展の可能性を高く評価し、今後農業分野において県庁および議会から引き続き経験の共有やサポートを得られるよう期待している。さらに県内に住むベトナム人コミュニテイの健全な発展に力添えを依頼した。

長崎県では、中村法道知事、長崎ベトナム友好協会理事富岡勉衆議院議とお会いし、長崎出身の商人荒木宗太郎の嫁になったとされた当時の王女「ゴク・ホア」(長崎では「アニオーさん」と親しまれていた)のお墓参り、そして、長崎で勉強しているベトナム人留学生たちと交流した。

ナム大使と長崎知事

ナム大使と富岡衆議院

ナム大使が墓参り

            中村知事は荒木商人と「ゴク・ホア」王女との恋物語から始まり、400年以上続いた長崎県とベトナムとの関係が発展していることをうれしく思い、今後ともベトナム地方との交流を強化していくと共に県内のベトナム人コミュニテイの構築をサポートすることを約束した。ナム大使は県内のベトナム人がベトナム文化を紹介し、長崎県民との交流機会をさらに増やせるよう県庁の力を借りたく、また、ゴク・ホア王女と係わりのある2020年長崎くんち祭りが成功するよう期待していると述べた。